ウクライナとロシアのニュースがテレビで流れると、一年生の子どもも関心を持っている様子。
内容を聞かれることもあるけれど、うまく説明できません。
ものごとは複雑で一面的でないし、自分自身も圧倒的に知識不足。
でもだからといって、スルーするのはなんか違うよね。
伝えたいこと。
- 平和はあたりまえではないこと
- 簡単に失われてしまうこと
- 平和であるために私たちは努力が必要なこと
- 歴史を学ぶこと
無関心ではいけない。せめてそのことについて考えなくては。
絵本を通して、考えるための材料になればと願います。
『せかいでいちばんつよい国』デビット・マッキー作 なかがわちひろ訳
こちらは「子どもと読みたくなる平和の絵本」として、テレビで紹介されていたうちの一冊です。
かわいらしい絵柄に惹かれます。
著者デビット・マッキーさんは、『ぞうのエルマー』シリーズで有名な作家さんです。
今年4月6日に亡くなられました。
この本を知ってからぞうのエルマーを読むと、著者は平和や共生に強い関心を持って表現されている方なのかなと感じます。
『せかいでいちばんつよい国』あらすじ
自分たちの暮らしほどすてきなものはないと信じていた大きな国は、世界中の人々を自分たちと同じように幸せにするため、他の国を次々に征服します。
残りは小さな国一つ。
ところがこの国には兵隊がおらず、小さな国の人々は大きな国の人々を歓待します。
兵隊たちはこの国で暮らすうち、この国ものを食べ、遊びを教えてもらい、仕事を手伝いました。
大統領が大きな国に帰るとそこには小さな国の文化があふれていました。
その晩、大統領は息子に心にうかぶ歌を次々に歌ってやりましたが、それは全て小さな国の歌でした。
まとめ
大きな国が戦争を始めたのは、自分たちの暮らしを広めることが「人々を幸せにする」と信じていたからなのですね。
しかし大きな国の人々は、知らず知らずのうちに小さな国の文化に魅了されていきます。
小さな国の文化は「自分たちの文化が一番優れている」と信じていた大きな国の人々、そして大統領の心まで征服していたのでした。
平和について考える本は、他にもまた紹介していきたいと思います。
ではまた。
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