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『宇宙食になったサバ缶』小坂 康之/別司 芳子 | 高校生が作ったサバ缶が宇宙へ!

絵本・児童書

今回はこちらの本をご紹介。

全ての学ぶ人教育関係者に。

そして食品製造に携わる人にもオススメの1冊です。

もちろん宇宙好きの人にも。

(ちなみに私は「食品製造に携わる人」。食品工場のパートです!)

『宇宙食になったサバ缶』小坂 康之/別司 芳子 あらすじ【小学校高学年から】

※画像は楽天ブックスに貼っています。

宇宙食になったサバ缶
発売日:2022年06月30日頃
著者/編集:小坂 康之(著), 別司 芳子(著)
出版社:小学館
発行形態:単行本
ページ数:176p
ISBN:9784092272583

この本は、福井県立若狭高校の生徒たちの、宇宙食用サバ缶開発の物語

開発14年の歳月を追うノンフィクション児童書です。

福井から京都へ海産物を運んだ道を「鯖街道」というように、福井の鯖は有名。

福井県立若狭高校では、100年以上前から、実習で名産品を活かした鯖缶作りを続けていました。

その鯖缶を宇宙食に!

伝統の鯖缶が、本当に宇宙食になるまでの山あり谷ありの物語です。

『宇宙食になったサバ缶』小坂 康之/別司 芳子 レビュー【小学校高学年から】

宇宙食ってどんなの?って思いますが、いつも食べているいろんなものが宇宙食として開発されているんですね。

例えば日清食品のカップヌードル、ハウス食品のカレー、なんとローソンのからあげクンも!

ほとんどは大手食品会社が手掛けています。

そんな大手の中に一つだけこの高校生が作ったサバ缶が名を連ねているわけです。

この本を読むと、生きた教育ってこういうことなんだなって思います。

子どもたちが生き生きとする教育、それを実践してきた小坂先生だからこそ、生徒たちとともに成し遂げられたことだと思います。

また、先生自身も未知の世界を楽しんでいるし、それが魅力的で周りを巻き込んでいったのだろうと想像します。

そんな「教育とは」みたいな感想もありますが、食品会社にパート勤めしている私としては、食品製造の観点からも興味津々でした。

今まで「なんか聞いたことある」くらいだった「ハサップ(HACCP)」にも興味が持てました。

いつもの職場と照らし合わせて「なるほど~」と思うところがいっぱい。

「うちの工場もNASA基準クリア!」って思うと、なんだか誇らしいですよね。

2021年から全食品事業者にハサップによる衛生管理が義務化されているらしいので、あなたの会社もきっとNASA基準をクリアしているはず!

食品会社にお勤めの方はぜひご一読くださいませ。

私は児童書で読んだんですが、児童書の扱いでないものが先に出版されていたんですね。

こちらです↓↓↓

さばの缶づめ、宇宙へいく 鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち
発売日:2022年01月18日頃
著者/編集:小坂康之(著), 林公代(著)
出版社:イースト・プレス
発行形態:単行本
ページ数:208p
ISBN:9784781620428

著者も違うんで、ちょっと雰囲気違ってたりするんでしょうか。

ページ数もちょっぴり増えますね。

この宇宙食のサバ缶、楽天で買えます!

このサバ缶、なんと楽天で買えちゃうんですね。

そういえば物語の最後の方に書いてあったなあ。

「宇宙サバ缶地上化計画」って。

高校では量産できないので、地元企業と連携して量産するという。

これも生徒発信で課題として取り組んだそうで。

※画像は楽天ショップにリンクを貼っています。

名称:さば味付
原材料名:さば(ノルウェー産)、醤油(小麦・大豆を含む)、砂糖、葛でん粉
内容量:90g × 3缶
賞味期限:缶底中段に記載

あれ?さばがノルウェー産ですね。

福井のよっぱらいサバを使ったのではないの?

調べてみたら、ここ数年水温の上昇で養殖がうまくいってないようで、出荷停止の年もあったようですね。

その影響なんでしょうか。

まとめ

今回は、最近読んだノンフィクションの児童書『宇宙食になったサバ缶』をご紹介しました。

児童書っていうてますが、別に子どもに読ませたわけでもなく、自分の興味で読んだ本です。

パラパラっと読んでみるか~っと思ってたら、食品製造の話としておもしろくて、しっかり読んでしまいました。

みなさまもそれぞれの観点からお楽しみください。

ではまた。

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