『ぐるんぱのようちえん』は出版から57年のロングセラー絵本。
パパもママも、おじいさんもおばあちゃんもこの絵本を読んだかも⁉
長く長く愛されている絵本です。
大人になってから読むとあの頃とは違った印象。
もがきながら模索するぐるんぱの姿に「私もがんばろう」と勇気がもらえます。
子どもと一緒に再読したい絵本です。
あらすじ『ぐるんぱのようちえん』【3歳から】
小さなころからずーっと一人で暮らしてきたぐるんぱ。
汚くて臭くて、ひとりぼっちでさみしいぞうです。
大きくなったぐるんぱは、仕事探しに出ることになりました。
体をきれいにしてもらったぐるんぱはとても立派。意気揚々と出発です。
ところが、どの仕事もぐるんぱには合わなかったみたい。
ビスケット屋、お皿作り、靴屋、ピアノ工場、自動車工場…
ぐるんぱが大きすぎて、何を作っても特大サイズになってしまうのです。
それぞれの仕事で作ってしまった特大サイズものをかかえて、ぐるんぱはまた昔のようにしょんぼり…
そんな時に出会ったのはたくさんの子どもたち。
ぐるんぱは自分が作った特大サイズのものを使って、幼稚園を開いたのです。
レビュー『ぐるんぱのようちえん』
食べきれないほどの大きなビスケットに、大きなお皿、だれもはけない大きな靴に、運転できない大きな車…
子どもの頃に読んだときはこれらの「大きなもの」たちが印象的でした。
特にビスケット!これにはわくわくしましたね。
大きすぎるんですが、デザインがとってもかわいくておいしそう!
ページをめくるたびに失敗作が一つずつ増えて積みあがっていく絵も好きでした。
大人になって読むとまた違った印象です。
さみしい幼少期。
自立する決心。
頑張って頑張ってそれでも挫折続き。
もがいてもがいて…そしてこれまでの失敗が報われるとき。
自分が輝ける場所を見つけられた幸福。
そんなぐるんぱの心境の変化が心に残ります。
作者 西内 ミナミさんについて
1938年京都生まれ。東京女子大学卒業。在学中より児童文学創作を志すが、広告会社にコピーライターとして約10年勤務。堀内誠一氏のすすめにより、はじめての絵本「ぐるんぱのようちえん」を書く。「おもいついたらそのときに!」(こぐま社刊)、「しっこっこ」(偕成社刊)、「ゆうちゃんとめんどくサイ」(福音館書店刊)などの作品がある。
絵本ナビより
絵本作りは、この『ぐるんぱのようちえん』がデビュー作だったのですね。
他にもたくさんの作品を生み出されています。
作者 堀内 誠一さんについて
1932年東京生まれ。グラフィックデザイナー、絵本作家。主な絵本作品に『くろうまブランキー』『くるまはいくつ』『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『こすずめのぼうけん』『ちのはなし』(以上福音館書店)、『おひさまがいっぱい』(童心社)、『かにこちゃん』「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)、『マザー・グースのうた』(草思社)など多数。また著書に『父の時代 私の時代』(マガジンハウス)、編著書に『絵本の世界・110人のイラストレーター』など。1987年没。
絵本ナビより
54歳という若さで亡くなられた堀内さんですが、残された作品数は驚くほど。
グラフィックデザイナーとして作品も、現在も残っているものがたくさんあります。
例えば、雑誌『an・an』や『POPEYE』『BRUTUS』のロゴ、そして絵本好きならきっと目にしたことがある『たくさんのふしぎ』のロゴもです。
もちろん絵本作品も多数。
絵本ナビでの検索件数はなんと118件!
ほんとにたくさんありますね。
ぐるんぱのようちえんグッズ
長く愛され続けている『ぐるんぱのようちえん』はグッズもたくさんでていますよ。
堀内誠一さんの絵、かわいいもんなあ。
絵本ナビ
ぐるんぱのぬいぐるみ各種
10.5cmの手のひらサイズのものから、ぎゅっと抱きしめるのにちょうどいい31cmのものまで。
手を入れて一緒に遊べるパペットも。
【絵本ナビ限定】マスキングテープ (18mm×10m)
製造元は「mtマスキングテープ」で有名なカモ井加工紙(株)で品質も◎。
使い方はアイディア次第。
【絵本ナビ限定】かかと刺繍ソックス (レディース)
ぐるんぱグッズ最新作。
スニーカーを履いた時に後ろからみえる、さりげないワンポイントのデザイン。
【サイズ】23~25cm
【素 材】綿、ポリエステル、その他
ほかにも、本とぬいぐるみのセットなど贈り物にぴったりのグッズも。
絵本ナビは最大級の絵本情報サイト。
絵本関連のグッズもたくさんあって、ながめているだけでも楽しいです。
まとめ
今回は大きなビスケットが印象的な『ぐるんぱのようちえん』をご紹介しました。
1966年出版…私が生まれた頃にはすでにロングセラーというわけですね。
内容は全く古さを感じさせませんが、よく見ると後半のお母さんが使っている脱水機が(笑)
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ではまた。
↓↓ランキング参加中です
にほんブログ村
絵本ランキング
コメント