先日、湊かなえさんの『リバース』を読みました。
もう10年前の出版のものですが、コーヒーの表紙に惹かれまして。
この小説、主人公がコーヒー好きで、全面的にコーヒーが登場するんです。
今はもう楽天ブックスでも文庫しか取り扱いがないのですが、単行本の表紙はこんな感じ。

わお!豆豆豆…めっちゃコーヒー豆!
すてきなコーヒーライフの話かと思いますよね。
でもね、内容は湊かなえなんですよ。あの”イヤミス”でおなじみの…
それではレビューです。
小説『リバース』湊 かなえ レビュー
※画像は楽天ブックスにリンクを貼っています。Amazon、Yahoo!の方は記事の一番下にリンクがあります。
主人公は事務機器メーカー営業職の深瀬和久。
平凡なサラリーマンである彼の趣味は、おいしいコーヒーを淹れること。
行きつけのクローバーコーヒーで出会った女性、越智美穂子と付き合うようになる。
順調な交際に思えた矢先、彼女の元に『深瀬和久は人殺しだ』と書かれた告発文が届く。
ああ、ついにこの話をしなければならない日が来たか…
深瀬は学生の頃の出来事を話し始める。
***
この小説の半分くらいは、事が起こった学生時代の話。
ああ、そういうこと学生時代にはありそうだよなあ、最悪だなあ…なんて思って読みました。
主人公の心象に、共感したり寄り添ったりしながら、どんどん読み進められます。
ミステリー要素的には割と早くに先が見えて、今回の湊かなえは割と穏やかに…
…と思いきや!!最後の最後まで気を抜くなかれ!
ほんま気を抜いてたわ。気を抜いてたぶん、「…はっ!」として読み終えました。
***
主人公がコーヒー好きなので、始終コーヒーが出てきます。
職場で淹れるシングルオリジン、通い詰めるクローバーコーヒー、マスターの淹れるハチミツ入りのコーヒー、友人とコーヒーを飲んだ日の思い出…
コーヒーはこの小説には欠かすことのできない存在です。
著者 湊 かなえ(みなと かなえ) さんについて
著者湊かなえさんは、1973年(現在52歳)広島県因島市の柑橘農家に2人姉妹の長女として生まれました。
(のどか!)
大学卒業後、アパレルメーカーで勤務。その後、青年海外協力隊としてトンガへの赴任。帰国後は淡路島の高校で家庭科の非常勤講師に。
(トンガ!?)
27歳で結婚。28歳の時に第1子を出産。
第2子が生まれる前に、自宅でできる「何か新しいこと」に挑戦したいと、雑誌『公募ガイド』を購入し、川柳、脚本の投稿を始めました。
(なんと!はじまりは『公募ガイド』!)
その後数々の賞を受賞、脚本や小説で活躍されています。
昼間は主婦、夜は執筆、朝家族を送り出してからの睡眠なんだとか。
(すごい!)
ドラマや映画になった作品も数々。
今回ご紹介した『リバース』も、藤原竜也主演で連続ドラマがやってたそうですね。
(全然知らなくてすみません)
特筆すべきは、”イヤミス”の女王であるということ。
”イヤミス”とは読んだ後に嫌な気分になるミステリー。
いや、ほんとそうなんですよね。嫌な衝撃を受けるし、その感情を読後も結構ひっぱってしまうんです。
でも、中毒性があるというか。また読みたくなる。
私も過去に、何冊か立て続けに湊かなえ作品を読んで、「ダメだ!このままでは病んでしまう。いや、私はすでに病んでいるのかもしれん。」って思ってしばらく読んでなかったです。
今回久しぶりに読んで、「あれ?意外と大丈夫。」って思ったんですが、最終的に「いや、やっぱりイヤミス!!」って思った次第です…
まとめ
今回は、湊かなえさんの『リバース』をご紹介しました。
割と古い作品だし、ドラマ化もしたということなので、既読の方が多いのかもしれないですね。
いやあ、久しぶりの湊かなえ作品、おもしろかったです。
どんどん惹きこまれてのめり込んでしまうの分、ダメージも大きいので、次はいったん元気な本を読みたいですね。
私は垣谷美雨作品にするか、『成瀬は信じた道をいく』にするか迷った結果、『成瀬は…』を読んでいます。
これで回復したいと思います。
ではまた。
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