最近読んだコーヒー本をご紹介します。
その名も『図解 コーヒー一年生』。
「コーヒーのこと知りたいな」と思い始めた方を、コーヒーを楽しむ扉の入り口まで連れて行ってくれる、そんな本です。
これからコーヒーを楽しみたいと思っている方におススメです。
『図解 コーヒー一年生』レビュー
「コーヒーのことがなんとなくわかった気になる」コーヒーの入門書。
この本の中でこのように紹介されている本書ですが、ほんとにその通り。
「なんとなく」ってのがミソですね。
他人に説明できるほどではないけれど、もっとコーヒーを楽しんでみたい、そんな気持ちにさせられる本です。
読み終わる頃には、コーヒー豆屋さんに行きたくなっていますよ。
内容はマンガのストーリーと共に説明されています。
主人公は、コーヒーは好きだけれどよくは知らない、よく分からないからいつも「ブレンド」を頼んでしまう、そんな女性カオルの物語。
コーヒーのことを何も知らない中で、おじいちゃんの喫茶店を継ぐ決心をしたことから始まります。
そんなカオルとともにコーヒーを学んでいきます。
コーヒー豆をキャラクターで説明
物語はスーパーのコーヒー豆を選ぶところから始まり、ストレートコーヒー(コーヒー量販店の豆)で産地別(ブラジル、コロンビアなど)の特徴を、シングルオリジン(コーヒー専門店の豆)で生産処理(ナチュラル、ウォッシュト)や品種(ティピカ、ブルボン)について学んでいきます。そしてスペシャリティコーヒーへ。
産地は人のキャラクター、品種は動物のキャラクターで説明されていて、生産処理でキャラクターの印象が激変することも。
親しみやすいイラストでイメージしやすく、分かりやすいです。
著者 粕谷哲さんについて
著者の粕谷哲さんは、コーヒーの大会の世界チャンピオン(World Brewers Cup 2016)。
コーヒーに目覚めたきっかけは、1型糖尿病の発病。入院生活中にコーヒーに目覚めたそうです。
翌年には「コーヒーファクトリー」でバリスタになり、その3年後には世界チャンピオンに。
現在は自家焙煎スペシャルティコーヒー店、株式会社Philocoffea(フィロコフィア)を経営。
その傍ら、コンビニなどの商品開発や、バリスタの育成なども。
YouTubeチャンネル(TETSU KASUYA World Brewers Cup Champion)もあって、私も時々見ています。
最近は日本テレビ「オー!マイゴッド!」など、テレビでお見掛けすることもありますね。
テレビやYouTubeで見るの粕谷さんの印象は、とにかくストイック!
この入門書の中でも「気軽に楽しみましょう~」なんて言ってくださってるんですが、コーヒーに対するあまりにも真剣なまなざしに、絶対そんなんじゃない!!って気がします。
ううっ…知ってしまうとこの本をご紹介することさえビビッてしまいますが。
気づかないふりをして、気軽にコーヒーを楽しみたいと思います!
本の中で紹介されていたコーヒー器具
内容はコーヒー豆の話が中心ですが、コーヒーの淹れ方についてももちろん説明されています。
粕谷さんの代名詞とも言える「6:4メソッド」は、初心者でもおいしくハンドドリップできる、勘や経験がいらない淹れ方。
粕谷さんはこのように、「だれでもマネできる」ということを強く意識されています。
「6:4メソッド」以外にも、いろいろな器具を使った淹れ方がいくつか紹介されていますよ。
ここでは、本書で紹介されていたコーヒー器具を挙げておきたいと思います。
説明は本文の言葉から抜粋しています。
ドリッパー
いろいろな素材がありますが、最初は樹脂製が安くて軽くて壊れにくいのでオススメ。
ハリオ V60
円錐形。
お湯の抜けがはやくて、すっきりした味に。
カリタ ウエーブ
台形。お湯の抜けがゆっくり。どっしりとした味に。
オリガミ
円錐形と台形、両方のフィルターを使い分けられる。
ケトル
ハリオ ミニドリップケトル
沸かしたお湯をこのケトルに移すことで適温に。
コンパクトサイズで場所を取らない。
粕谷さんプロデュースの「粕谷モデルシリーズ」。
サーバー
何杯分か淹れる機会があるならサーバーを。
ハリオ V6 レンジサーバー・クリア
汚れが付きにくいガラス製を。
一人で飲むなら「01」、2杯以上淹れる機会があるなら「02」を。
温度計
熱湯だと雑味が出てしまう、ぬるいと成分が抽出されにくい。
毎回一定の味を保つためにもあると便利。
タニタ スティック温度計
こちらが使いやすいと挙げられていますが、ダイソーなどでも400円くらいで購入可能。
グラインダー
コーヒーにとって何より大事な道具はグラインダー。
「悪いグラインダーで良い豆を挽く」より、「良いグラインダーで普通の豆を挽く」方が断然おいしい。
コマンダンテ
4~5万するけど、世界で一番良いグラインダー。
(と紹介されていましたが、今は6万円~のようです。)
温度調整付き電気式ドリップケトル
細口で注げるケトルであればなんでもいいけれど、お湯の温度を細かく管理できるケトルが便利。
ハリオ
世界中のカフェで使われているスタンダードモデル。
ブリューイスタ
プロのバリスタが使う憧れのケトル。
バルミューダ
こちらは温度調整機能なし。すぐに沸く。
スイッチ式ドリッパー
ハリオ
スイッチを開けるとお湯が抜けて透過式になり、閉じればお湯が抜けずに浸漬式にできる。
本書ではこれを使った、忙しくても間違いなくおいしく淹れられるやり方が紹介されています。
まとめ
今回は、コーヒーのことがわかった気になる本、粕谷哲さんの『図解コーヒー一年生』をご紹介しました 。
イラストが多用されていてとても分かりやす本です。
少し知識を入れることで、格段にコーヒーを楽しむ要素が増えますね。
そういいながら、コーヒーメーカー一辺倒の私は、「6:4メソッド」もまだやってみてないんですが。
私が一番興味を持った淹れ方は「スイッチ式ドリッパー」を使った淹れ方です。
安定しておいしく淹れらるってのがいいですよね。
ではまた。
コメント