もうすぐクリスマス。
今回は大定番『ぐりとぐら』より、クリスマスのおはなし。
こちらももちろん、おいしそうな食べ物が出てくる絵本。
だってぐりとぐらは、
「このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること♪」
ですもんね。
おいしいものがでてくるわけです。
あらすじ『ぐりとぐらのおきゃくさま』【3歳から】
ぐりとぐらは、森の中で大きな足跡を見つけました。
「きつねかな」「くまかな」
あしあとをたどって行くと、たどり着いた先はなんと自分たちの家。
家の中には大きな長靴がありました。
他にも、真っ赤なオーバー、真っ白なマフラー、真っ赤な帽子、手袋、靴下…そしてとても大きな袋!
「おきゃくさまは、いったい どこだろう」
家中を探していると、おいしいにおいが漂ってきます。
「これは、カステラを やく におい!」
台所にいたのは、赤いズボンの白いひげのおじいさん。
チョコレートとクリームがどっさり乗った、焼きたてのケーキを持って。
「クリスマス おめでとう」「では、よい おとしを!」
そういうと、大急ぎで去っていきました。
そのあと、大勢のお友達と、ケーキを食べ、歌ったり踊ったり楽しい時間を過ごしました。
作者 中川李枝子・山脇百合子について
中川李枝子さんと山脇百合子さんは実の姉妹。旧姓は「大村」。
シリーズ1作目『ぐりとぐら』では、妹の山脇百合子さんは「大村百合子」の旧姓でした。
お二人の共作でたくさんの作品を生み出されています。
中川李枝子さんは、児童文学作家として活躍されただけでなく、作詞も手掛けられています。
代表作はアニメ映画『となりのトトロ』のオープニングテーマ「さんぽ」。
「あっるっこ~、あっるっこ~わたしはぁ~げんきぃ~」ですね。
山脇百合子さんは、なんと高校生の頃から挿絵や絵本で活躍されていたそうです。
2022年9月29日、80歳で死去されました。
みんなの大定番を生み出されたお二人、すごい姉妹ですね!
まとめとちょこっとコラム
まとめ
今回は『ぐりとぐらのおきゃくさま』をご紹介しました。
文中では一言も「サンタクロース」だと言わないんですね。
それがなんだか静かに秘密の話をしているようで、ステキだなと思います。
ぐりとぐらは、お料理と食べることが好きなだけじゃなくて、最後の場面のように、お友達とおいしいものを囲んで過ごす時間が好きなんだろうなあ。
楽しそうだなあ。
★コラム 『作りたい女と食べたい女』(ゆざき さかおみ)の話
今読んでいるマンガ『作りたい女と食べたい女』。
NHK総合でドラマもやってますね。
お料理が大好きな野本さん。ドカンと大盛料理を作りたい!
だけど自身は少食で作ることができません。
一方、同じマンションの2軒隣りに住む春日さん。
こちらは大食の女性です。
野本さんは思い切って春日さんに声を掛けます。
そして、作ってみたいもの食べてみたいものを、作って食べる。そんなマンガです。
その野本さんが料理をするようになったきっかけが『ぐりとぐら』のカステラなんですね。
「ふわふわの おっきな カステラ 集まってきた どうぶつたちに 振る舞うのが 夢だった」とあります。
『ぐりとぐら』とは言っていませんが、間違いなく『ぐりとぐら』ですね。
「私のもとに どうぶつたちが 来てくれることは なかったから
だから ずっと さがしてたんだ 一緒に おなべを からっぽに してくれるひとを」と続きます。
このマンガ、毎回おいしいものが出てくるのですが、レシピは全く出てきません。
でも、いい時代ですね。ググればなんでもレシピがでてきます。
先日は、お味噌の焼きおにぎりがおいしそうで、作ってみました。
ちょっと焦げてしまいましたが、美味しかったですよ。
こんな風に食欲をそそるマンガです。
ドラマも録画してゆっくり見ています。
ジェンダーの問題にも触れられていて、回を追うごとにそちらの比重が大きくなりそうな気配です。
さあ、2巻読も。
ではまた。
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