今回ご紹介するのは、井田千秋さんのエッセイ漫画『ごはんが楽しみ』。
この本、Xにポストされているのを何度か見かけて、気になっていたんです。
「ごはんが楽しみ」だなんて、めっちゃストレートなタイトルですよね~。
わたしのXのアカウント、だいたい本と食べ物のことばかりだからか、そんな感じのポストばかり流れてくるんですよ。
わかってるな~、X。ありがとう~。
そして読んでみると、ああ、著者も日常生活が大好きな人なんだなあと感じました。
特別なことはなくとも、毎日そこここにある幸せ。
そんな幸せがたくさん集められた一冊です。
お休みの日に、またはお休みを楽しみにしている日に読みたい一冊。
それではレビューです。
エッセイ漫画『ごはんが楽しみ』井田千秋 レビュー
※画像は楽天ブックスにリンクを貼っています。Amazon、Yahoo!の方は記事の一番下にリンクがあります。
このエッセイは全ページカラーのエッセイ漫画です。
かわいらしい女の子の絵と、おいしそうな食べ物の絵が満載です。
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読み始めてすぐ思ったのは、「え!これ私ちゃうん!?」って。
(本出した覚えはないけど!)
だって1ページ目から作者の使っている、マグカップ、これ私のマグカップ!
それはもう、うんと昔に新潮文庫のキャンペーンでもらったマグカップ。
100%ORANGEさんのYonda?のパンダのイラストのやつ。
もう20年ほど前のだと思います。
わが家のは、すでにヒビが入ってしまい、でも捨てるのも惜しく、計量スプーンを立ててあったりするんですが。

なんか自分ちにあるものが出てくると、急にめっちゃ親近感。
ほんで、パラパラめくるとパンの話。
「私もパン好き~。あはは、作者も3連のハム使ってんだな。庶民的~。」
なんて思ってたら、ババーンと「饅頭(マントウ)」のイラスト。
マントウは中国北部の地域の主食で、具なしの肉まんって感じのもの。
「マントウ好き!」って人に初めて出会った!私も好き!
で、なに?通販で売ってるんですか!?
それはそれはいい情報をありがとうございます!
私いつも自分で作ってるんですが、なーんかイマイチなんですよ~。
こんな風に、このエッセイ、志向があまりに自分そっくりで、心の中で作者と会話しまくりでした。
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食べることも作ることも好き。
それでいて、外で食べにいくことも楽しんでいる。
「ていねいな暮らし」のイメージほどは「意識高い系」ではなく、気負わず、自分にぴったりの暮らしを楽しんでいる、そんな感じの一冊。
親しみを感じる内容に、読んだ人はきっと「あ~、わかる~私もそう~」と共感する部分があると思います。
ゆるりとリラックスして楽しみたい本ですね。
著者 井田千秋(いだ ちあき) さんについて
著者の井田千秋(いだ ちあき)さんは、神奈川県在住のイラストレーターさんです。
会社員時代を経て、絵を描くお仕事の世界に入られたようです。
主に書籍の挿絵や装画などを手掛けられています。
「わたしの塗り絵BOOK 憧れのお店屋さん」(日本ヴォーグ社)など、大人の塗り絵も人気のようです。
私は未読なのですが、コミック&イラスト集『家が好きな人』(2023発売)(実業之日本社)は、とても人気。
こちらはエッセイではなく、架空の部屋のイラスト集のようですが、試し読みしてみるとこちらも同じ空気感で癒されそうです。
そして2024年、このエッセイ漫画『ごはんが楽しみ』(文藝春秋)を出版されました。
今後もシリーズが出そうな気もしますね。
参考:CREA 井田千秋インタビュー#1
CREA 井田千秋インタビュー#2
Wikipedia 井田千秋
まとめ
今回は井田千秋さんの『ごはんが楽しみ』をレビューしました。
食べることが大好きな人、おうち時間が大好きな人におススメの一冊です。
それは私です。
『家が好きな人』も絶対読もう!
ではまた。
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